じゃらんの「海マジ!」がこの夏開始・・・「無料」は既存のお客さまも逃していく

観光関連
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こんにちは。「旅館・ホテルのネット宿泊予約サポーター」浜田(@chanhamadesu)です。

じゃらんリサーチセンターが自治体や団体と共同して仕掛けている、10台後半から20代前半の若者に向けて無料でいろいろな体験をしてもらう「マジ☆部」。

今度は、19歳・20歳向けにマリンアクティビティの利用が無料になる「海マジ!」を開始するとのことです。

「海マジ!」公式サイトの説明によると、

「海マジ!」はさまざまなマリンアクティビティを体験する若年層を増やすことで、
マリンアクティビティ市場とそれに伴う国内旅行市場を長期的に活性化させることを目的とした需要創出プロジェクトです。

マリンアクティビティ全体の普及促進を目指す「UMI協議会」協力のもと、
さまざまなマリンアクティビティ事業者が横断で取り組む、国内初の取り組みとして注目を集めております。

ひとりでも多くの19・20歳(2018-2019シーズンは1998年4月2日生まれ~2000年4月1日生まれ)に海マジ!を知って頂き、
マリンアクティビティを体験して頂くことが、目標達成への第一歩です。
皆様と協力し、市場活性化してまいりたいと考えておりますので、是非ご参加をご検討ください。

とのこと。ちょっと何を言っているのかわかりません。

その後の未来のことまで面倒を見てくれるんでしょうか。まさか「お客さま来たでしょ?実績作ったでしょ?」で終わらないですよね?

湯布院の川嶋君もブログに書いてますが完全に同調しますねー。

若者からすれば「タダで利用できるからラッキー」としか思わなくないですか?

「お湯マジ!」「お湯マジ!22」のときもそうですが、「マジ☆部」って動員はできるかもしれませんが副産物を産まないんですよね。

それどころか、「お湯マジ!22」が19〜21歳女子限定の「お湯マジ!」にリニューアルになったときには、それまで対象だったのに対象外になった22歳の方からはSNSで不評が起きたほど。「タダ」「無料」ということ以外に興味ないけど、ハブかれた途端に不満が起きるという・・・。

一方、参画施設も温泉を使われるだけで終わり。「この温泉良かったー」「今度はここに泊まりに来よう」と感じ、実際にお金を払って再訪する若者がどれだけいるでしょうか。無料で利用できる場所しか探さないんじゃないですかね。

それどころか、ソフトバンクやauが実施している牛丼やドーナツ、アイスクリームの無料もそうですが、「無料」によって横行している方のために、お金を払って消費する方が辟易される光景が目に浮かびます。その先は・・・想像がつきますよね。

施設の皆さまもそうですが、安売りや無料はその一瞬しか効果がないことを認識して参画されるかを決めたほうがよいと思います。安売りによって離れたお客さまが、元の状態(正規料金)で利用していただけるようになるにはものすごく時間がかかりますよ。

私も経験者なのですが「ポンパレ」や「グルーポン」がそうだったじゃないですか。彼らが安売りを推奨して参画・出品させたあと、なにかケアをしましたか?何もしなかったですよね。

ただ、それをやるかやらないかを決めるのは施設の責任です。もし参画したなら参画したあとにどうやって売上を維持するかまで考えていかなければいけません。「今集客できればいい」は劇薬でしかありません。

スキー、Jリーグ、ゴルフ、温泉、釣り。

じゃらんリサーチセンターは自治体や団体、その先にある施設や現場で働いている方に対して、実績データを開示して今後どのような提案するかなど、責任を持って生涯お付き合いをされるかどうか甚だ疑問です。

コメント

  1. […] ※追記:お友達のガクさん、ハマちゃんのBlogも合わせてご覧ください。きっと「マジ☆部」に関わらない方が良いと思って頂けるかも?「海マジ反対!!☆「マジ部」はマジ勘弁!地域も業界も安売りで衰退が加速する」https://com-support-co.jp/blog/7222「じゃらんの「海マジ!」がこの夏開始・・・「無料」は既存のお客さまも逃していく」http://hmd.geo.jp/archives/5765 […]

  2. […] 無料にする事で得た集客・お客様は、未来の顧客へ繋がる、と。そして将来、有料でも利用してくれると思いますか?ボクの解答は「NO」。ほぼ無いと思います。そしてリクルートさん。他人のフンドシで相撲を取るこの「マジ☆部」が、日本のビジネスにどんな悪影響を及ぼしているかを考えた事あるでしょうか?勿論、事業者はやりたくなければ参加しなければ良いのだけの話なのですが、色んなしがらみ(旅館組合や観光協会など)があると参加せざるを得ない場合もあるでしょう。→ハマちゃんのBlogを見てそう思いました。でもやっぱりタダではなく「適正価格」でお金を頂戴しないと、提供する事業者はホントにやっていけなくなります。こんなビジネスが日本で当たり前になってはいけないのです。リクルートは依頼があった事業者の価値を明確にし、プロモーションをかけてきちんと顧客に伝える事で更に事業者の価値を高める。集客に繋がれば、事業者はリクルートに感謝する事でしょう。それが本来のリクルートの仕事じゃ無かったのでしょうか。最後に問います。それでもアナタは「マジ☆部」をされますか? […]